7月になって、4月から使っていたモレスキン(http://www.moleskine.co.jp/)を使い切ったので新しいものに変えました。
モレスキンの手帳はカレンダーや便利なリフィルがついているわけでもなく、最初のページから最後のページまでなにもなく同じ。
初めて手にしたときは、こんな手帳使えるのかな?と思ったけど、実際に使っていくうちに手放せなくなっちゃいました。
モレスキンに出会うまでは、何種類もの手帳を手にしてきたけど、結局どれも長続きせず。長続きしなかった大きな理由は、情報を分散させてしまったこと。だと思います。大きなくくりとして“手帳”に僕が求めるものは、カレンダー、Todo、メモ、日記、備忘録、アジェンダ(検討課題・行動計画)、アドレス帳、あと、GTDのInboxなど。結局なにもかもですね。
これでは情報の集約・一元化はとっても難しい。たぶん、これを紙媒体の手帳ですべてをこなすには、システム手帳のカスタマイズしかないと思います。でも今までの経験では、システム手帳は大きく、厚く、重たくなりすぎていつでもどこでも使うにはまさに“重たい”もの。
ここ数年、ネットやPCのツール周りで補えるものが出てきたので、普段必ず持ち歩く手帳は、モレスキンだけでよくなったというわけです。
実際にモレスキンはどんな風に使っているかというと、表紙の裏には2枚目の写真のように、ポストイットを数枚貼っておき、最初の2ページを目次用にとっておいて、あとはページの隅に手書きでページ番号を書く。もうあとは自由。だいたいは、ページの左上に日付と曜日、時には天気なんかを書いて、その日にやること(ToDo)や予定を書いたら、あとはユビキタスキャプチャ(その日に起きたことを全部書いていく)していきます。とっておきたいレシートや、航空券・映画のチケットの半券なんかもベタベタ貼ったり。こうやっていくと、どんどんモレスキンが厚くなっていくけど、ゴムがついてるのでポケットに入れても鞄に入れても、保管してても平気です。使い倒す感じ。
モレスキンの手帳には、裏表紙にポケットがついてて、これがまた便利。僕はこの中に札を一枚とメモ用紙数枚、東京・近郊のJRと地下鉄路線図を印刷した物などを入れています。使っていくうちにどんどんふくらんできますけどね。
また、カレンダーを手帳用のサイズに自分で印刷・製本したものを挟んでおきます。カレンダーと路線図は、モレスキンに固定されていないので、モレスキンを買い換えたときでもそのまま移行できるわけです。
モレスキンが今の僕にはベストチョイスなわけですが、モレスキンだけでは情報を管理しきれるわけもなく・・・。手帳は構造的な理由から、後から書かれた内容を入れ替えたり並び替えることはできないかわりに、時系列に情報を残すのは得意です。あと、ぱっと開いたときの目に入る情報量はPDAや電子手帳にはマネできません。
さて、ではモレスキンでは管理できない情報はどうしているのかというと、基本的にはPCでということになります。でも、いくらPCに情報を入れて管理しても持ち歩けないと意味が半減。そこで、PCの情報をネットも利用してさらに持ち出すためにiPod touchも使います。今使っているPCのソフトとツールは、Outlook2003、Gmail、Googleカレンダー、iPod touch。Outlook2003とGoogleカレンダーは、Googleのツール(Google Calender Sync)で自動で同期。iPod touchには、Outlook2003からのカレンダーと、アドレス帳が同期されます。こうすることで、PC、ネット、持ち歩き用のiPod touch、3つの環境で、予定とアドレス帳がいつもシンクロできるようになります。もっと詳しく書きたいけど、長くなりそうなので詳細は別な機会にするとして、さらにGmailは、FirefoxにGreasmonkeyのアドオンを入れ、GTDInboxのスクリプトを入れて、GmailをGTD管理ツールとして使います。GTDについてもまたいずれ。
こんな感じで、手帳とデジタルデバイスの共存と相乗効果を保ちつつ、持ち歩く時には手帳と携帯とiPod touchでバッチリな環境になります。今週にはiPhoneも発売されるので、たぶん携帯とiPod touchは不要になるかも・・・。そうなるとさらに身軽になれそう。
なんだかんだとずいぶん長文になってしまいましたが、僕のように分散しやすい情報の管理方法にモヤモヤを感じている人も多いのではないでしょうか。情報管理方法はまさに十人十色、方法も様々だと思いますが、なるべく単純に、少ない作業でできればいいですよね。少しでも興味をもってくれたり参考になれたら嬉しいです。
おまけですが、文具好きの僕としてはモレスキンに使う筆記用具にも少しこだわりたいところ。今回は、BIC オレンジ・ミディアム 青1.0mmを組み合わせてみました。このボールペンは1本80円くらいとお手軽ですが、書き心地はヌラヌラで気持ちがいいです。1箱20本でまとめ買いしてます。モレスキンのゴムにはさんでもあまりかさばらないのも評価ポイント。ゲルインクのボールペンでは、前にも紹介しましたが、サラサクリップのペールブルーもいいですね、太さは0.5か0.7あたりで。万年筆なら、裏抜けしないインクと、手帳にあった太さの文字に注意しなくてはいけないので、インクはラミーのブルーか、プラチナのブルーブラック(ほとんど青色)がいいでしょうね。裏抜けしにくいです。ペン先はEかEFでしょうか。ラミー・サファリなんかはお手頃な値段で同メーカーのインクを使えて、書き味もなめらかなのでいいですね。モレスキンの紙色はややクリームがかっているので、僕はやはり青系のペンが合うと思うのです。
長文、失礼しました。